検査紹介
他覚的屈折検査(レフケラト)
他覚的屈折検査とは、専用の機器を用いて、物理的に角膜の屈折力や、近視、遠視、乱視の度数を測定する検査のことです。
覗いて頂くと、『赤い』部分が見え、その部分を見ているだけで検査する事ができます。
測定時に眼を緊張させるため近視の度数が若干強くなるので、測定値は目安として使用します。
この検査をする事で、その後の自覚的屈折検査(視力検査)等をスムーズに行う事ができます。
自覚的屈折検査(視力検査)
一般的に行われている視力検査です。
コンタクト等を作る場合には、レンズの着脱が容易な眼鏡を使って、患者さんに一番適した度数のレンズを探す事が可能です。また、その際は医師と患者さんの対話により行われるので、疑問、質問、少しでも違和感に感じた事等、どんな些細な事でもかまいませんのでおっしゃって下さい。
眼圧検査
眼圧とは眼球の内圧のことを指します。簡単な言い方をすれば、目の硬さの事です。
目の硬さは内部の水分の量によって決まります。水分が何らかの理由で増えると、眼圧が高くなり目が硬くなります。
眼圧検査とは、眼球に空気を吹きかけることで圧力を測定する検査の事です。
緑内障等の検査に行います。ただし、正常な眼圧であっても視野狭窄(視野が狭くなること)が進み、緑内障と診断されること(正常眼圧緑内障)もありますので、この検査だけで判断はできませんが、基本的な検査のひとつといえます。
自動視野検査(動的・静的)
視野とは、まっすぐ前方を見ている時に、上下左右見る事が可能な範囲の事を指します。
正常な人では、だいたい片目につき上方に60度、下方に75度、鼻側に60度、耳側に100度という視野を持っています。
視野検査とはその範囲の広さを測定するのですが、周囲の視標を動かして調べる方法(動的視野検査)と、視標の明るさを変えて、患者さんが認識できた最小の明るさから網膜等の感度を計測する方法(静的視野検査)があります。
進行状態の把握をする上で、静的視野計はより正確な結果を出す事
ができます。
これらの視野検査により眼の状態だけでなく、視神経や脳の病気を発見する事が可能で、緑内障を初期のうちに発見する事ができます。
(左上写真:ハンフリー視野計 左下写真:ゴールドマン型視野計)
スペキュラーマイクロスコープ(角膜内皮細胞検査)
黒目(角膜)の内側の細胞(角膜内皮細胞)を撮影する検査です。
細胞の数や形を調べる事で、角膜の状態を把握できます。
白内障手術の術前術後にも行います。